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やっぱり、タダでは起き上がらない。 [【本】1%の白い雪と、パンドラの函]

最終稿を目の前にして、数日間、佳音は倒れてしまった。
佳音は、寝ている間も、小説のことを考え続け、
書き加えるエピソードや、物語そのものの、大きな軸となる意味を、話してくれた。

次に起き上がったときは、そのままラストスパートで最終稿を書いて、
作品を仕上げる準備を、いま、きちんとしているのだ。
やっぱり佳音は、タダでは起き上がらない。

わたしは、佳音が寝ている間に、遅れている絵を付けていこうと、
原稿をざっと読み返し、ポイントの箇所をチェック
その後、来る日も来る日も、一日中、黙々と絵を描き続ける毎日。

夢の中でも、
佳音は原稿を書き続け
(どの原稿もまったく使い物にならなくて、とても焦っているらしい)、
わたしはBちゃんの頭のとんがりを、一生懸命ハンドタオルで磨いていた。
ふたりとも、『雨のように、きこえる物語』のことで、頭がいっぱいなのだ。

そろそろ、佳音も原稿に向うと思うし、わたしも絵がそろってきたので、
足並みそろえて、最終段階に入れそうだ。

◎有城佳音(ゆうきかのん/男性作家)の日記
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