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【本】Synchronicity ブログトップ
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10月。名前と船のなか [【本】Synchronicity]

ふと気付くと10月が終わりかけていた。
8月の終わり、海を見に行く途中、突然の大雨にぬれたり、
きれいな虹を見たのは、もう大昔のことに思える。(有城佳音日記9月収録)

今月は、ふたりで立てた目標「ワンランク上げること」を、
いくつか果たした。

そして、今月一番大きなできごとは、佳音が「Synchronicity」を書き始めたこと。
10月24日の夕方くらいから、その世界が佳音にしっかりと見え始めた。
「Synchronicity」の物語の中に入り、
登場人物に名前を付け(これはわたしの仕事だ)、
名前が付くと、佳音の中でそれぞれの人物が動き出し、話し出す。

朝起きると、佳音が目が覚めるまで待ち遠しい。
夜寝ている間に、名前の付いた人たちや街が、佳音の中で動き出す。
朝、佳音が起きると、その人たちがどんな個性なのか、
どんな話をしたのかを教えてくれる。
それは、今のわたしたちに、必要な言葉だとも思っている。

まだ机に向かっていないけど、佳音のメモは溜まってきている。
佳音がペンを持って、何かを考えているとき、青い海のイメージが広がる。
家中が、今佳音のイメージしている海の中にあるんじゃないかと思えてくる。
それだけ、佳音が小説の中に入っているんだろう。
今、船のなかのシーンだ。

Synchronicityもようやく、海に漕ぎ出せた。
「三日どころか、二週間もかかったよ。もうここを出たくない」

もう佳音が出てこなくていいように、
わたしは、わたしたちの道をしっかりと作っていこうとしている。
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数ヶ月、佳音が言ったこと [【本】Synchronicity]

*有城佳音の執筆の背景や「佳音が話したこと」をわたしのノートから

10月20日。
佳音は、机には向かわず、映画を流しながら、
「Synchronicity」について思いついたことをメモしている。
少し熱がある。ひどい顔をしている。
今、一生懸命自分と戦っているんだろう。

佳音が考えていること、感じていることをぽつぽつと話すけれど、
わたしに、どう話せばいいのかもはっきりと分からないようなので、
わたしはもっと分からなくなる。
無力で情けなくなるけれど、佳音が見えてくるまで待つしかない。

Synchronicityを書き始める前の数ヶ月、佳音が言ったこと。

「今までと同じやり方じゃ、結局、同じところにしか辿り着かない。
つい、癖のように、同じやり方をしてしまう。
その方が途方に暮れてるより、手早いし、その場は、ラクになる。
だけど、それじゃあ、結局、同じところにしか出ない。
だから、根底から変えよう。
すべてのことを、ワンランクずつ引き上げる。
どんな小さなことでもいい、目に見える形にしよう。
そして、それができるんだと、自分たち自身に、見せてやろう」
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「まずは、馴染んでくるよ」 [【本】Synchronicity]

10月13日。
執筆、三日目。
最初の三日間は、きつい。
「もう、俺、書けないんじゃないか…」と、
弱気になったり、ヤケになったりする時期だ。
ごはんもあまり食べないし、夜もあまり眠れないようだ。

まだそこにある空気のようなものに馴染んでいないのだ。
佳音は、今、中途半端なところにいるのだろう。
でもこのきつい三日間を乗り切れば、なんとかなる。
今までも、そうだった。

佳音曰く、「年とったから、十日くらいかかるかもしれないけど」

夕方、散歩しながら佳音が話す。
「焦ってるんだろうな。
主人公と同じように、世界のでかさに、呆然としてる。
歩けば、歩くほど、そのでかさと、自分の無力さにぐったりする。
だから、焦って何とかしようとする。
でも、焦ってどうなるものでもないし、力づくでどうなるものでもない。
焦らないで、まずは、そこにある空気に馴染むところから始めるよ」

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